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Conversations with

Emmelyn Gunawan

BY ジゼル・ゴー & フィリップ・テリアン

Photograph by Emmelyn Gunawan

最後にバリのスミニャックを訪れた際、私たちは泊まっているKatamama(カタママ)ホテルの域内にあるCanaan(カナン)というインドネシアの小物などを売っている小さなお店を見つけた。Katamamaはバリのクラフトに敬意を表するミッドセンチュリースタイルのホテルで、インドネシア産のチークのような現地の素材と職人技のみを用いて建設された空間だ。そこに、ライフスタイルブティックのCanaanはKatamamaホテルにぴったりな味を加えている。創設者のEmmelyn Gunawan(エメリン・グナワン)は、インドネシアのクラフトを現代式に解釈したデザインスタイルの第一支援者で、このお店兼ギャラリー空間を「サステナブルライフの溜まり場」と説明している。

CanaanとKatamamaは、coolhunter(クールハンター)のビーチクラブで有名なPotato Head(ポテトヘッド、バリで始まったが今はシンガポール、香港、そして東京にもある)のオーナであるPTTFamilyによって所有されている。名前の通り、PTTFamilyはRon Akili(ロン・アキリ)とEmmelynの兄、Jason Gunawan(ジェイソン・グナワン)によって創設された。そんなRonと兄の優しい押しにより、熟練の織り手でもあるEmmelynは、陶芸や洗面用品などを仕舞う伝統的インドネシアンスタイルに編まれた藍色のポーチなど、Katamamaのために現地制作のアメニティーをデザインした。

そしてEmmelynとKatamamaのコラボによって生まれたもう一つの結果物がCanaan Baliである。バリの工芸村の芸術家と職人たちと話して行くうちに、EmmelynはKatamamaへ貢献した彼らの支援を持続するためお店を始める決心をしたと言う。そしてその始まりからCanaanは職人、デザイナー、クリエイターなどが繋がれる場となった。私たちは、Emmelynの現地職人の手芸への愛について話を聞いた。

こんにちは、Emmelynさん!自分のことについて少し聞かせてください。

中国とインドネシアのハーフで、一部はオーストラリアで過ごしました。大学を卒業してからはふるさとが恋しくなって家族と友人が皆いるジャカルタに戻りました。数年間は、PTTFAMILYと言う兄が営むホスピタリティーグループで仕事をしていて、バリに事業を拡大すると決めてからは友達二人とブティックをオープンする機会がありました。「Escalier」という私たちが立ち上げたマルチブランドストアでは服とアクセサリーを取り扱っていて、7年間くらい運営しています。最近はバリのCanaanで家庭用品のお店を開きました。今はジャカルタに住んでいますが、毎月バリのお店をチェックしに行きます。バリでサプライヤーと会ってインスピレーションを受けています。あと、時々趣味で編み物もしています。

スミニャック、バリのKatamama / Canaanに垂らしているテキスタイル

「サステナブルなワークスタイルを信じているので、そこからCanaanが始まりました。アイデアを共有していくうちに、伝統的なものとモダンな要素を混合した新たなデザインも作り上げました。これがまさに私が生涯やって行きたい仕事だと思いました。」

インドネシアの現地職人を支援する理由は何ですか?

私にとって個人的に自分の原点と文化を見入ることはとても重要で、海外で勉強をしたからこそ共有できる知恵をインドネシアに貢献できる方法を探していました。現地の職人を支援するのはその思いに伴って自然と身について、インドネシアのテキスタイルや技巧などは自分が大好きなことと、現地だけでなく国際的にも広まる可能性があると信じているため支援し続けています。

Katamamaホテルのアメニティーコレクションも作りましたし、バリに住んでいる現地のアーティザンとも出会いました。出会った瞬間から友達になれました。作業はゆっくり、だけどとても自然とするようになりました。持続可能な仕事スタイルを信じているので、そこからCanaanが始まりました。アイデアを共有していくうちに、伝統的なものとモダンな要素を混合した新たなデザインも作り上げました。これがまさに私が生涯やって行きたい仕事だと思いました。

作業のインスピレーションはどこから受けていますか?

時には探さなくても自分に舞い降りてくる気がします。バリは特に、誰にでもたくさんの祝福を与える場所だと思います。自然や風景、繊細な人々と服装、シンプルな生き方からお香を焚く香りまで。このような全ての環境からインスパイアされます。もちろんバリ特有の自然なシンプルの色味からも。

朝起きてから行う習慣はありますか?

大抵朝は早く7時くらいに起きます。朝型人間とは言えないんですけど、でも誰にも邪魔されない静かな朝は好きです。家に大きな庭があるので、起きてからすぐその風景を見るととても気持ちが落ち着きます。ダメな習慣とは知っているんですけど、スマホに夢中でSNSやニュースを常に見ています。朝の2〜3時間のリラックス出来る時間は1日のエネルギーたっぷり補って始めることができるので、とても重要なリチュアルです。

Katamamaのプールサイド。/ Emmelynの自作編み物。

「バリは特に、誰にでもたくさんの祝福を与える場所だと思います。自然や風景、繊細な人々と服装、シンプルな生き方からお香を焚く香りまで。」

バリでぜひ経験して欲しいオススメのことはありますか?

友達にいつも勧めているのはバリの東方面にあるカランガスムという地域で、マンギスというとても落ち着いた平和な場所があります。トォガナンって言う古代村があって、バリの人々は初期の入植者たちがここに住んでいたと信じています。人々は心温かく穏やかで、蘭の木でとても美しいカゴを作っているんです。マンギスに泊まるのは大好きです。バリに初めて建った古いアリアホテルもあって、週末はそこへ遊離するのが好きです。

最後に訪れた場所はどこですか?

スンダ列島にある東ヌサトゥンガラのフローレスです。フォトグラファーの彼氏と行って、Canaanのために写真シリーズを何枚か撮りました。ジャカルタだと汚染した空気で見ることができない、澄んだ青空と無数の星が見える夜空にとても感激しました。森でハチミツが収穫されるのを見て、自然そのままからすぐ採れたハチミツと蜂の巣をかじっては味わいました。旅のハイライトは、山に囲まれた息が止まるほど青く美しい三つの火口湖があるクリムトゥ国立公園で日の出を見たことです。山に登りあのような環境で日の出が見れたことは本当に魔法的でした。

 

This or that

シャワー、それともお風呂? お風呂 夜、それとも昼? 

家にいるか、それとも出かける? 家にいるのが好きです ジュース、それともお酒? ジュース

 海、それとも山? 前は海辺が好きだったんですけど、今は山です


Canaan Baliの内装を現地品で飾るEmmelyn

次の旅先はどこですか?

次はフォトグラファーの彼氏とバリのスンバ島や大好きなマンギスに行って週末を過ごす予定です。

一番お気に入りの旅先は?

予測しやすいかな…バリです!

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