DAMDAM

Small Change

Conscious Consumption

BY ジゼル・ゴー

Photographs by Hannah Faith Lord, Noah Sahady, and Lukian Wiedie

数年前シンガポールから東京へ拠点を移した時に、主に服、靴、本、そしてコスメなど大がかりな持ち物の整理をする必要がありました。そんなに多いと感じられないかも知れませんが、元の職業ならではの特権、いや、危ない程のもてなしにより自分が持っているものの量に圧倒されました。ファッションジャーナリストとしていくつものファッション誌の編集長を勤めていたためその結果、自分が着て、試して、執筆すべき製品を常に受け取っていました。

パートナーのフィリップと暮らすため一緒に東京へ引っ越しを決めた時に、ようやく自分がどれだけ物をためていたかに気づきました。荷造りを終えてほとんどの物は周りにあげてしまい、余りのものを残して未練なく去ることができました。東京に持って来たのは服を詰めたスーツケース一つと配送したダンボールを一箱、中には自分にとってブランド服よりも価値のある、私の人生の10年以上を捧げて自分が手がけた雑誌を詰めました。すんなりと全てを置いて経つことができ、自分がどれだけブランド服を気にかけていなかったのかを改めて知ることができました。

一つはっきりしたいのは、上質で素敵なモノは常に好きです。好きじゃなかったら今の仕事や今までの仕事にも携わっていません。でもモノを購入するのは一つのことで、必要以上にモノを持っているのは別のことだと思います。ソーシャルメディアの浸透による集中力の乱れやすさや、永久なる拡大を約束する何億ドル規模の業界が、ファッション消費に対しての莫大な需要を正常化させてしまったのです。当時は自分もその業界に深く浸透しており、自分の生計も関わっていたためある程度の距離を置いて物事を見ると言うのは難しかったのです。


最低限で必要な – 私が大好きなストーリーがこもっているモノと些細な贅沢品だけに数量を絞ります。

「荷造りを終えてほとんどの物は周りにあげてしまい、余りのものを残して未練なく去ることができました。すんなりと全てを置いて経つことができ、自分がどれだけ気にかけていなかったのかを改めて知ることができました。」

ラグジュアリーはいろんな意味で変化して来ています。ブランドバッグや高級感溢れる贅沢、ロゴだらけのホテルの宴会場で行われるイベントは2018年の時代には釣り合わない「やりすぎ感」に満ちた古いものとなっています。「ラグジュアリー」ファッションは実は世界で最も悪影響を与える業界のうち一つです。本物のラグジュアリーはもちろん、空港に入店している有名ブランドの最新バッグを持つことや、従来のメディアが関心を失っていく観客に広告主に依頼されやむを得なくモノを宣伝することとは全く無縁なのです。

東京にたどり着き、私は自分が持っている私物をゼロから建て直す必要がありました。出版業界を去り、ファッション業界に揉まれて注入されたテイストではなく、自分が本当に好きなものは何なのかを再発見しなくてはならなかったのです。昔は自分が好きでもない、ただ広告主と約束を交わした製品を消費者にお勧めしていて、その鎖から解き放されやっと自分の選択肢ができるようになったと気づいた瞬間は、とても面白いものでした。今では職人製やヴィンテージのインテリア、個人が作っている洋服(自分がプライベートの繋がりで知っているブランド創業者やデザイナーのものを買うようにしています – インタビューにも応じてくれた彼らのストーリーはこちらから)、そしてDAMDAMで製造しているデイリースキンケアセットにとても惹かれています。


自然は、グラマラスな装飾や過剰なホテルのやりすぎ感から解き放してくれるアンチドートであり、今日の本当のラグジュアリーです。

「小さいステップからとって行き、まず、似たような考えを持つ人々と会話を始め、お互い質問をしたり教えあったりすること。偏見や上から目線を持たず、一人一人の行動を促進するように優しく動かしてあげること。」

過剰消費、いらない余分なモノ、時代遅れで一般化されたラグジュアリーに対するアイデア、私が長い間以前の人生で不快感を感じたこれらのことがまさに今日私たちがDAMDAMで解決しようとする問題点なのです。Damdamは私の母国語の言葉です。全ては私たちが住んでいる日本で作っています。私たちはカーボンフットプリントの排出を削減しようと、全てを現地で製作するようにしています。体に吸収される成分は尊敬すべきだと考えているため、植物由来のものしか使いません。過剰な10ステップや12ステップは省きミニマルなスキンケアルーティンにダウンサイズしました。ボトルも国内でプラスチックの代わりに使える(現在はリサイクルされた再度リサイクルが可能なプラスチックを使っています)最のサステナブルなオプションを常に探しています。合成の材料や動物性の成分は一切使わないほか、動物実験も行いません。トートバッグやスペシャルギフトも国内現地の職人やアジア全般で活躍する社会的企業と共同で製作しています。私たちはコミュニティーと直接繋がれる場を築きたい理由から、直接皆さまへお届けできる事業にすることに注力しています。まだ完璧ではないのでやることはたくさんあります!

そこで小さいステップからとって行きます:まず、似たような考えを持つ人々と会話を始めること。お互い質問をしたり教えあったりすること。偏見や上から目線を持たず、一人一人の行動を促進するように優しく動かしてあげること。ハッキリとした目標を持つインディペンデントブランドが今までになく上昇しています。今後は、自分がサポートしたいと思う背景を持つ事業にお金を使い小さな反乱を起こしてみませんか。量より質を重視し、ヴィンテージ、エシカル、インディペンデントブランドなどを購入してみましょう。本物のラグジュアリーとは自分と繋がっている人、もしくは自分が愛している人の手が加わったものではないでしょうか。

人が未来に及ぼす影響を述べたおすすめの本:

Requiem for a Species by Clive Hamilton

Homo Deus: A Brief History of Tomorrow by Yuval Noah Harari

 

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